【14社比較】自分に合ったノーログVPNの選び方

「どのノーログVPNを選べばいいの?」
「どのノーログVPNが自分に合っているの?」

ノーログVPNを提供している企業はたくさんありますが、人によって最適のノーログVPNは異なります。

今回はノーログVPN企業の14社を比較して、自分に合ったノーログVPNの選び方を紹介します。

これからノーログVPNの契約を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

【比較】ノーログVPNの選び方

ノーログVPNを選ぶ際は、次の4つの視点から自分に合った企業を見つけていきましょう。

①セキュリティ重視で選ぶ
②速度重視で選ぶ
③料金重視で選ぶ
④それ以外で選ぶ

前提として①~④のすべてがどこよりも優れている企業は存在しません。

そのため、セキュリティ・速度・料金・それ以外のどこを優先するかによって自分に当てはまる企業は異なります。

これをふまえて、①から順番にノーログVPN企業14社を比較してみていきましょう。

①セキュリティ重視で見るノーログVPN

ノーログVPNはログを一切残さないVPNですが、その中にはログを残している企業も存在します。

本当にログを残していない企業を選ぶためには、以下の6つを見る必要があります。

  1. キルスイッチ機能の有無
  2. ノーログ監査の有無
  3. 秘匿性の高い国に拠点を置いているか
  4. セキュリティの優れたVPNプロトコル
  5. セキュリティの優れた暗号アルゴリズム
  6. 運用サーバーの種類

この6つの詳細を詳しく知りたい方はこちらをどうぞ▼

それではこの6つを14社で比較してみましょう。
※後にまとめているので、表は軽く見る程度でOKです。

スクロールできます
企業名キルスイッチノーログ監査拠点国VPNプロトコル暗号化サーバー
ExpressVPN△イギリス領バージン諸島OpenVPN
IKEv2
Lightway
AES-256-GCM
ChaCha20
〇RAM
NordVPN〇パナマOpenVPN
IKEv2
NordLynx
AES-256-GCM
ChaCha20
〇RAM
MillenVPN〇日本OpenVPN
IKEv2
WireGuard
OpenConnect
AES-256-CBC
ChaCha20
✖不明
Surfshark〇オランダOpenVPN
IKEv2
WireGuard
AES-256-GCM
ChaCha20
〇RAM
CyberGhost〇ルーマニアOpenVPN
IKEv2
WireGuard
AES-256-GCM
ChaCha20
〇RAM
PIA✖アメリカOpenVPN
IKEv2
WireGuard
AES-256-GCM
ChaCha20
〇RAM
ProtonVPN〇スイスOpenVPN
IKEv2
WireGuard
AES-256-GCM
ChaCha20
△専用サーバー
Hide My Ass✖イギリスOpenVPN
IKEv2
WireGuard
AES-256-GCM
ChaCha20
✖不明
AdGuard VPN〇キプロスIKEv2
AdGuardプロトコル
AES-256-GCM✖HDD
Pure VPN△イギリス領バージン諸島OpenVPN
IKEv2
WireGuard
AES-256-GCM
ChaCha20
✖HDD
AirVPN〇イタリアOpenVPN
WireGuard
AES-256-GCM
ChaCha20
〇RAM
Mullvad VPN✖スウェーデンOpenVPN
WireGuard
AES-256-GCM
ChaCha20
〇RAM
IVPN〇マルタOpenVPN
IKEv2
WireGuard
AES-256-GCM
ChaCha20
✖HDD
Tunnelbear✖カナダOpenVPN
IKEv2
WireGuard
AES-256-GCM
ChaCha20
✖HDD

左から順番に見ていきます。

「キルスイッチ機能」は14社すべてに備わっています。

「ノーログ監査の有無」に関しては、以下の4企業が行っていません。

・MillenVPN
・AdGuard VPN
・AirVPN
・IVPN

「秘匿性の高い国」に拠点を置いていない企業は6社あります。

・ExpressVPN
・PIA
・Hide My Ass
・Pure VPN
・Mullvad VPN
・Tunnelbear

ちなみにExpressVPNPureVPNの拠点国はデータ保持に厳しい法律のある国(イギリス)ですが、イギリス本国から遠く離れた海外領土(バージン諸島)に拠点を置いているので、表には△と書いています。

「VPNプロトコル」と「暗号アルゴリズム」は基本どれも同じですが、MillenVPNだけは古い暗号アルゴリズムを利用しています。

そして、「RAMサーバー」を利用していない企業は7社存在します。

・MillenVPN
・ProtonVPN
・Hide My Ass
・AdGuard VPN
・Pure VPN
・IVPN
・Tunnelbear

この7社のうち4社はRAMサーバーではなく、HDDサーバーを利用しています。

ProtonVPNもHDDサーバーを利用していますが、暗号化が施された独自サーバーを利用しているので表には△と書いています。

MillenVPNHide My Assの2社は使用サーバーを公開していないため不明です。

以上のことをふまえて、セキュリティの高いVPN企業に絞っていくと以下の3社が残りました。

・NordVPN
・Surfshark
・CyberGhost

よって、セキュリティでノーログVPNを見た場合、「NordVPN」「Surfshark」「CyberGhost」の3社が優れています。

続いて、速度重視で見ていきます。

②速度重視で見るノーログVPN

快適な動画視聴・オンラインゲーム・ファイルのダウンロードを行いたい場合、セキュリティだけではなく、通信速度にも気を配る必要があります。

通信速度に重点を置く場合は、以下の3つを確認するようにしましょう。

  1. 高速なVPNプロトコルを使っているか
  2. VPNサーバーがたくさんあるか
  3. RAMで稼働しているか
企業名VPNプロトコルサーバー数RAMサーバー
ExpressVPNOpenVPN
IKEv2
Lightway
3,000台以上
NordVPNOpenVPN
IKEv2
NordLynx
8,000台以上
MillenVPNOpenVPN
IKEv2
WireGuard
OpenConnect
2,000台以上
SurfsharkOpenVPN
IKEv2
WireGuard
3,200台以上
CyberGhostOpenVPN
IKEv2
WireGuard
10,000台以上
PIAOpenVPN
IKEv2
WireGuard
30,000台以上
ProtonVPNOpenVPN
IKEv2
WireGuard
15,000台以上
Hide My AssOpenVPN
IKEv2
WireGuard
1,100台以上
AdGuard VPNIKEv2
AdGuardプロトコル
1,000台以上
Pure VPNOpenVPN
IKEv2
WireGuard
6,000台以上
AirVPNOpenVPN
WireGuard
500台以上
Mullvad VPNOpenVPN
WireGuard
650台以上
IVPNOpenVPN
IKEv2
WireGuard
50台以上
TunnelbearOpenVPN
IKEv2
WireGuard
5,000台以上

高速なVPNプロトコルを使っているか

VPNプロトコルは「OpenVPN」「IKEv2」「WireGuard」などがあります。

その中で高速通信を行えるVPNプロトコルは「WireGuard」です。

とかげ先生

「OpenVPN」はセキュリティ重視、「IKEv2」はモバイル使用に適しています。

ほとんどのVPN企業は「WireGuard」を使っていますが、ExpressVPN・NordVPN・AdGuard VPNの3社は使っていません。

その代わり、「WireGuard」に改良を加えた独自プロトコルを利用しています。

こちらの独自プロトコルも高速通信を行えるので、ここで紹介している14社はすべて高速なVPNプロトコルを利用することができます。

VPNサーバーがたくさんあるか

VPNサーバーの数が100台以下の企業もあれば、10,000台以上ある企業も存在します。

とかげさん

どうしてサーバーをたくさん置く必要があるの?

とかげ先生

たくさん配置することでサーバーにかかる負荷が分散されるからです。

一つのサーバーにアクセスが集中してしまうと、サーバーに負荷がかかり通信速度が低下してしまいます。

通信速度を高速にしたい場合は、サーバーをたくさん置いている企業を選びましょう。

10,000台以上サーバーを置いている企業は以下の3社です。

・CyberGhost(10,000台以上)
・PIA(30,000台以上)
・ProtonVPN(15,000台以上)

とかげさん

速度重視の場合はサーバー数が多い企業を選べばいいんだね!

とかげ先生

その通りですが、サーバ数が多ければ良いというわけではないので注意してください。

ノーログVPNはサーバーごとに別々のIPアドレスが割り振られているため、一つのIPアドレスを複数のユーザーで使っています。

複数人でIPアドレスを共有しているため、仮にIPアドレスからアクセス履歴を記録していたとしても、それがどのユーザーのものかまでは特定できません。

つまり、一つのサーバーに人が集中すれば通信速度は低下してしまいますが、匿名性は強化されます。

反対に、サーバーが分散することで通信速度が高速になりますが、匿名性は低下してしまいます。

通信速度匿名性は反比例の関係にあることを頭に入れて、選ぶようにしましょう。

RAMで稼働しているか

RAMで稼働しているサーバーはセキュリティ面で優れていますが、通信速度でもHDDやSSDより優れています。

RAMサーバーを利用している企業は14社のうち、以下の7社です。

・ExpressVPN
・NordVPN
・Surfshark
・CyberGhost
・PIA
・AirVPN
・Mullvad VPN

ノーログVPNはRAMサーバー以外を選ぶメリットはないので、特別なこだわりがない限りはRAMサーバーを利用している企業を選ぶようにしましょう。

これらをまとめると、通信速度が優れている企業は以下の2社です。

・CyberGhost
・PIA

「CyberGhost」と「PIA」が優れていることがわかりました。

最後にセキュリティと通信速度以外でみていきます。

③料金で比較するノーログVPN

どんなにセキュリティや通信速度がよかったとしても、料金が高ければ意味がありません。

14社でどれくらい料金の差があるのか比べてみましょう。

※ドル為替によって料金が変動する企業は1ドル150円、ユーロ為替によって料金が変動する企業は1ユーロ175円と仮定して料金を表示しています。

企業名料金
ExpressVPN1ヶ月:約2,100円/月
1年:約900円/月
2年:約675円/月
※ドル為替によって変動
NordVPN1ヶ月:1,740円/月
1年:750円/月
2年:480円/月
MillenVPN1ヶ月:1,738円/月
1年:540円/月
2年:360円/月
Surfshark1ヶ月:1,858円/月
1年+3か月:528円/月
2年+3か月:368円/月
CyberGhost1ヶ月:1,790円/月
6ヶ月:1,000円/月
2年+2か月:320円/月
PIA1ヶ月:1,340円/月
1年:363円/月
3年+3か月:209円/月
ProtonVPN1ヶ月:約1,748円/月
1年:約698円/月
2年:約523円/月
※ユーロ為替によって変動
Hide My Ass1ヶ月:1,099円/月
1年:469円/月
3年:299円/月
AdGuard VPN1ヶ月:1,800円/月
1年:594円/月
3年:450円/月
Pure VPN1ヶ月:約2,392円/月
1年:約873円/月
2年+3か月:約444円/月
※ドル為替によって変動
AirVPN1ヶ月:約1,225円/月
1年:約715円/月
2年:約576円/月
3年:約482円/月
※ユーロ為替によって変動
Mullvad VPN1ヶ月:約875円/月
1年:約875円/月
10年:約875円/月
※ユーロ為替によって変動
IVPN1ヶ月:約900/月
1年:約750円/月
2年:約625円/月
3年:約583円/月
※ドル為替によって変動
Tunnelbear1ヶ月:約1,498/月
1年:約748円/月
3年:約499円/月
※ドル為替によって変動

「Mullvad VPN」以外の企業は、長期で契約するほど月額料金が安くなる仕組みになっています。

1ヶ月・1年・2年のそれぞれで契約した場合、月額料金が安いBEST3は以下の通りです。

契約期間月額料金が安い企業
1ヶ月一位:Mullvad VPN(約875円/月)
二位:IVPN(約900/月)
三位:Hide My Ass(1,099円/月)
1年一位:PIA(363円/月)
二位:Hide My Ass(469円/月)
三位:Surfshark(528円/月)+3か月
2年一位:CyberGhost(320円/月)+2か月
二位:MillenVPN(360円/月)
三位:Surfshark(368円/月)

契約期間によって、月額料金が安い企業は異なる結果になりました。

続いて、料金以外の面をみていきましょう。

④それ以外で見るノーログVPN

セキュリティ・通信速度・料金は大切ですが、返金保証や同時接続台数のような細かな情報も大切です。

具体的には以下の4つを見る必要があります。

  • 返金保証
  • 接続可能国数
  • 同時接続台数
  • 日本語対応
企業名返金保証接続可能国数同時接続台数日本語対応
ExpressVPN30日間105ヶ国8台
(サポートは英語)
NordVPN30日間126ヶ国以上10台
(サポートは英語)
MillenVPN72ヶ国以上無制限
Surfshark30日間100ヶ国以上無制限
(サポートは英語)
CyberGhost45日間100ヶ国以上7台
(アプリ・サポートは英語)
PIA30日間89ヶ国無制限
(サポートは英語)
ProtonVPN30日間120ヶ国以上10台
(アプリ・サポートは英語)
Hide My Ass190ヶ国以上10台
AdGuard VPN30日間64ヶ国10台
Pure VPN65ヶ国10台
(サポートは英語)
AirVPN23ヶ国5台
(サポートは英語)
Mullvad VPN31ヶ国5台
(アプリ・サポートは英語)
IVPN30日間30ヶ国以上2台
Tunnelbear20ヶ国以上無制限

ずらりと並んでいますが、返金保証・接続国数・接続台数・日本語対応のすべてが優れている企業はありません。

そのため、どこを優先するかによって当てはまる企業は異なります。

例として、

「接続台数と日本語対応は気にしないけど、返金保証があって接続国数は100ヶ国以上ほしい!」

という方に当てはまる企業を絞ると以下の5社が残ります。

・ExpressVPN
・NordVPN
・Surfshark
・CyberGhost
・ProtonVPN

そして残った中から、セキュリティ・通信速度・料金を比較して自分に合っている企業を見つけるとよいでしょう。

まとめ:それでも選べない方へ

今回は自分に合ったノーログVPNの選び方を紹介しました。

自分に当てはまる企業は見つかりましたか?

もしこの記事を読んでも「選べないなぁ」「迷ってしまう…」と感じてしまう方は、セキュリティ重視で紹介した「NordVPN」「Surfshark」「CyberGhost」の3社がおすすめです。

3社とも返金保証がついているので、中々選べない方は試しに使って判断してみましょう。

「NordVPN」の購入方法や使い方についてはこちらをどうぞ▼

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