前回は「自分に合ったノーログVPNの選び方」を紹介しました。
今回は
・NordVPNを購入方法を知りたい。
・NordVPNの使い方がわからない!
・NordVPNの機能を詳しく知りたい。
という人のためにNordVPNの購入方法・使い方・機能について解説します。
そもそもノーログVPNについてあまり詳しくない方はこちらの記事で紹介しているので良かったら合わせてどうぞ▼

NordVPNを購入する前に

ノーログVPNの中にはノーログを偽りログを残している企業が存在します。
そのため、本当にログを残していない企業なのか見極めなければなりません。
見極めるためには以下6つを見る必要があります。
①キルスイッチ機能の有無
②ノーログ監査の有無
③秘匿性の高い国に拠点を置いているか
④セキュリティの優れたVPNプロトコル
⑤セキュリティの優れた暗号アルゴリズム
⑥運用サーバーの種類
NordVPNはこれら6つを満たした秘匿性・セキュリティの優れたノーログVPNですが、NordVPN以外の2社(Surfshark、CyberGhost)も6つの条件を満たしている企業です。
こちらの記事では14社を比較しているので、NordVPN以外のノーログVPNを気になる方はご覧ください。

NordVPNの購入方法

それではNordVPNの購入方法を紹介していきます。
①NordVPNの公式ホームページにアクセス
まずはじめに、NordVPNの公式ホームページにアクセスして「NordVPNを購入する」をクリックします。
NordVPNの公式サイト➡日本公式サイト【Nord VPN】

②加入する期間を選択する
NordVPNは「2年」「1年」「1ヶ月」の中から加入することができます。

「2年」「1年」「1ヶ月」によって料金が異なっているので購入前にしっかり確認するようにしましょう。
| 加入期間/プラン | ベーシックプラン | プラスプラン | コンプリートプラン |
|---|---|---|---|
| 2年(税抜) | 370円/月 | 480円/月 | 600円/月 |
| 1年(税抜) | 620円/月 | 750円/月 | 870円/月 |
| 1ヶ月(税抜) | 1,620円/月 | 1740円/月 | 1,870円/月 |
加入期間が長いほど月額料金が大幅に安くなっています。
「2年」「1年」「1ヶ月」のどれを選んでも30日間の返金保証がついているので「1年」か「2年」を選んで
合わなかったら➡「返金」
合っていたら➡「継続」
のように選択するのがおすすめです。
2025年12月1日までブラックフライデーセールとして、2年で契約すると2年に加えて4ヶ月延長されます。
③プランを選択する
NordVPNのプランには「ベーシックプラン」「プラスプラン」「コンプリートプラン」の3つがあります。

どのプランを選んでもノーログVPNとしての機能(通信速度・匿名性・ノーログポリシー)は変わらないので「ベーシックプラン」でOKです。
VPN機能に加えて「広告をブロックしたい!」「マルウェア対策をしたい!」「パスワード管理をしたい!」といったセキュリティ機能を重視する方は「プラスプラン」がおすすめです。
「コンプリートプラン」は「プラスプラン」の機能に加えて1TBの暗号化されたストレージがついているので、気密性の高いファイルを安全に保管したい方に向いています。

純粋にVPN機能だけを使いたい方は「ベーシックプラン」で構いませんが「プラスプラン」から追加される脅威対策Proにはダウンロード中のファイルをスキャンしてマルウェアを検出する機能が備わっています。
「ベーシックプラン」には脅威対策Lite機能がついていますが、こちらではダウンロードする前に警告が表示されるものの、ファイルの中身をチェックできません。
そのため、インターネットからファイルをダウンロードする際のマルウェア感染リスクを防ぎたい方は「プラスプラン」がおすすめです。
④メールアドレスを入力する
プランを選択すると購入画面に移行するので「1.Nordアカウントのメールアドレスを入力してください」からメールアドレスを入力します。

「2.オプションのサービス追加」では自分専用のIPアドレスを追加することができます。
これを追加することで通信速度が高速になりますが、ノーログVPNは1つのIPアドレスを複数人で利用することで匿名性が強化されるので追加しなくてOKです。
⑤支払方法を入力する
メールアドレスの入力が完了したら「3.支払い方法をお選びください」から支払う項目を選択します。
NordVPNは「クレジットカード」「PayPal」「PayPay」「Google Pay」「暗号通貨」の5つから支払い方法を選択することができます。
例として「クレジットカード」で支払う場合は以下の通りです。

※「郵便番号」は任意なので入力してもしなくてもOKです。
匿名性を極限まで高めたい方は匿名性の高い「メールアドレス」を使い、支払方法に「暗号通貨」を使うことで、アカウントデータを匿名にすることができます。
ただ、アカウントデータを匿名にして役立つのはノーログVPNがノーログを偽っていたときに限ります。
ノーログ監査を受けていない企業と契約する場合は有効的ですが、NordVPNはノーログ監査を受けている企業なので、必ず「暗号通貨」を使う必要はありません。
入力が完了したら「購入を完了」をクリックしましょう。
⑥アカウントを有効にする
「購入を完了」をクリックしてしばらく待つと以下の画面が表示されるので「Activate Nord Account」をクリックします。

6桁の番号を入力する画面に切り替わるので、登録したメールを確認してメールに記載されている番号を入力します。

メールを確認すると「領収書」「Nordアプリのセットアップ」「認証コード」の3通が届いているので「認証コード」のメールを開いて6桁の番号を入力します。

⑦パスワードを設定する
続いて、Nordアカウントにログインするために必要なパスワードを入力します。

パスワードを入力したら「パスワードを作成」をクリックしましょう。
⑧NordVPNのダウンロード・インストールをする
パスワード設定後、ダウンロード画面に遷移するので画像赤枠をクリックしてNordVPNをダウンロードします。

「NordInstaller.exe」がダウンロードされるので、クリックしてインストーラー画面を開きます。

インストーラー画面を開いたら「次へ」をクリックします。

プライバシーポリシーが表示されるので「許可」をクリックします。

インストールする製品にチェックマークを入れて「インストール」をクリックします。
※デスクトップアプリはチェックマークを外しても自動でインストールされます。
NordVPNのブラウザ拡張機能は入れなくてもOKです。

「インストール」をクリックするとインストールが開始されます。


インストール中にこの画面が表示された場合、NordVPNのインストールに必要なソフトウェア(.NET)が不足していることを意味しています。
はい(Y)をクリックすると自動的にソフトウェア(.NET)のダウンロードとインストールを進めてくれるので、この画面が表示されたらはい(Y)をクリックしましょう。
Installerの画面に「正常にインストールされました」と表示されればインストール完了です。
おつかれさまでした。
NordVPNの使い方

ここからはNordVPNの使い方について紹介します。
①NordVPNにログインする
まずは先ほどインストールしたアプリがデスクトップに表示されているので、ダブルクリックして起動します。
起動するとログイン画面が表示されるので「Log in」をクリックしてパスワードを入力しましょう。

②言語設定を日本語にする
ログインが完了したら左下の歯車マークをクリックして言語を「English」から「日本語」に変更しましょう。


③VPNに接続する
言語設定が完了したら試しにVPNに接続してみましょう。
接続方法はとても簡単で接続したい国をクリックするだけで繋がります。


同じ国の別サーバーに接続したい場合は「・・・」から変更したいサーバーをクリックすると変更できます。

VPNを切断したい場合は一時停止から切断をクリックすると切断できます。

以上で使い方の説明は以上です。
NordVPNの重要な機能10選

NordVPNの購入方法と使い方を紹介しましたが、NordVPNには大切な機能がいくつも備わっています。
ここからはNordVPNの重要な機能を10個紹介します。
初期設定では変更されていない機能もあるので、必ず確認するようにしましょう。
①脅威対策
ホーム画面の1つ下をクリックすると脅威対策の詳細画面が表示されます。

ここから「マルウェアブロック」、「トラッキング防止」、「広告ブロック」などセキュリティを強化する機能を選択できます。
すべてオンにしても通信速度はあまり変わらず、デメリットはありません。
画像上の「有効にする」をクリックすることで、自動的にすべてオンにしてくれるので、こだわりがない限りはオンにするようにしましょう。
※他のセキュリティソフトを使っている場合はオフにしましょう。
②メッシュネットワーク
ノーログVPNを使ってファイルを転送したい場合、通常のファイル転送方法(メールやGoogleドライブ)ではセキュリティが劣っています。
ですが「メッシュネットワーク」を使うことで、安心安全にファイルを転送することができます。

誰にも知られたくない気密性の高いファイルを共有する際は「メッシュネットワーク」機能をオンにすることで、ファイル転送することができます。
ただし、ファイルを共有する相手もNordVPNのアカウントを作る必要があるので注意してください。(アカウントは無料で作れます)
③ダークウェブモニタリング
「ダークウェブモニタリング」は登録したメールアドレスに紐づく連絡先やパスワード、個人情報が流出したときにアラートを出すセキュリティツールです。
オフにするメリットはないので「設定へ移動」をクリックしてすべてオンにしておきましょう。


④スタートアップ起動
歯車マークをクリックして一般に表示されている「Windows起動時にアプリを起動」をオンにすることで、PC起動と同時にアプリを起動してくれます。
VPNつけ忘れ防止のためオンにしておくことを推奨します。
VPN接続と切断時に表示される通知設定は「VPN接続状態の通知を表示する」からオンオフを切り替えられます。
通知が煩わしい人はオフでも構いませんが、通知を見るたびに「VPNを利用できているんだな」という安心感を得られるためこちらもオンが推奨です。

⑤VPNプロトコル
「接続とセキュリティ」にある「VPNプロトコル」をクリックすることで自由にVPNプロトコルを選択することができます。

「NordLynx」「NordWhisper」「OpenVPN(TCP)」「OpenVPN(UDP)」のどれを選ぶかによって通信速度や安定性が異なるため、用途に合ったVPNプロトコルを選択しましょう。
↓それぞれの用途
・ストリーミングやオンラインゲームなど速度を最優先する場合
どれを選べばいいかわからない場合は「自動(推奨)」を選んでおけばOKです。
⑥ポスト量子暗号化
セキュリティを重視する場合は「ポスト量子暗号化」をオンにしましょう。
※NordlLynxプロトコルのみ利用可能
これをオンにすることで10~20年以内に登場すると言われれている量子コンピューターのデータ解読から通信を守ることができます。
ただし、通信速度がわずかに低下するので速度を最優先する場合はオフにしましょう。

⑦自動接続
予期しないリスクから身を守るために、ノーログVPNの「自動接続」機能はオンを推奨します。

「Wi-Fiネットワーク」「イーサネット」「モバイルネットワーク」から自動接続するネットワークを選択できます。
それぞれの違いは以下の通りです。
公共Wi-Fiや自宅Wi-Fiなど、無線で接続するインターネット。

どれも大切なのですべてのネットワークをオンにしておきましょう。
また、自動接続したいサーバーを固定したい人は「カスタム」から自由に選択することができます。

⑧キルスイッチ
「キルスイッチ」は、VPN接続が途切れたときにインターネット接続を切断してくれる機能です。
なにかの不具合でVPNが一瞬でも途切れてしまうと、接続者のIPアドレスが通信ログとして残ってしまいます。
これを防ぐために「インターネットのKill Switch」を必ずオンにしておきましょう。

「インターネットのKill Switch」をオンにする注意点としては、VPNの接続が不安定になるとインターネット接続が切断されるため、インターネットを使っていた作業が中断されることがあります。
VPNをつけたままキルスイッチを使いたくないアプリがある場合は「アプリのKill Switch」をオンにして「アプリを追加」からアプリを追加することで、指定したアプリのみにキルスイッチ機能をつけることができます。

⑨スプリットトンネリング
「スプリットトンネリング」はVPNで接続するアプリとVPNで接続しないアプリを使いわける機能です。
「スプリットトンネリング」をオンにすることで、VPNに接続しないアプリ・VPNに接続するアプリを自由に設定できます。

VPNに接続したくないアプリがある場合は「アプリを追加」から追加しておきましょう。
⑩特殊サーバー
ノーログVPNには通常のサーバーではなく、特別な目的に作られた「特殊サーバー」が存在します。
NordVPNには以下5つの「特殊サーバー」があります。
・通常のVPN接続にTor(The Onion Router )を組み合わせることで、最大限の匿名性に特化したサーバー。
NordVPNの「特殊サーバー」はダッシュボード画面から選択できます。

それぞれの「特殊サーバー」を通常のVPNサーバーと比べた場合、必ずメリットとデメリットがあるので、目的に合ったサーバーを選ぶようにしましょう。
「Onion Over VPN」のメリット
「Onion Over VPN」のデメリット
「Onion Over VPN」はジャーナリストや活動家などの身元を隠して調査を行う人に適しています。
ストリーミング・オンラインゲーム・ファイル共有など高速通信が必要なものには向いていません。
P2Pのメリット
P2Pのデメリット
「P2Pサーバー」はトレントなどのP2Pファイルを高速・安全に行いたい人に適しています。
一方、P2Pファイル共有は著作権だと知らずにファイル共有してしまうリスクがあるため、速度よりも匿名性を重視する人はスイスやルーマニアなどのプライバシーが守られやすい国を選ぶ必要があります。
「P2Pサーバー」は以下の記事で詳しく紹介しています↓

ダブルVPNのメリット
ダブルVPNのデメリット
「Onion Over VPN」は匿名性とセキュリティを最大限に強化して、通信速度を大幅に下げますが
「ダブルVPN」は匿名性とセキュリティを強化して、通信速度を下げます。
「Onion Over VPN」ほど通信速度は下げたくないけど、通常のVPNより匿名性・セキュリティを強化したい人に向いています。
固定IPのメリット
固定IPのデメリット
固定IPは自分専用のサーバーであるため、人が集まって通信速度が低下することがありません。
ですがVPNのIPアドレスを共有できないため、匿名性が低下できます。
難読化サーバーのメリット
難読化サーバーのデメリット
VPNの使用を隠せるため、VPNの使用に厳しい国に住んでいる人やISP(プロバイダ)に接続しているVPN企業を知られたくない場合に有効的です。
匿名性は通常のVPNと同等ですが、通信速度が低下することが欠点です。
まとめ:VPNは正しく使いましょう
今回はNordVPNの購入方法・使い方・機能を紹介しました。
購入方法や使い方は手順通りですが、機能設定は人によってバラバラです。
ここで紹介したNordVPNの機能はすべて大切なので、自分に最適な設定を見つけてVPNを使うようにしましょう。

